答えは簡単です。答えは政権(権力)慣れているからです。
以下全文抜粋です
【読むだけですっきりわかる世界史現代編 後藤武士著、P81中段~P83中段引用】
(ロシア革命時代の、王様・貴族(上の階級)と農民(労働党:下の階級)の関係について)
王様や貴族とかお金持ちとか既得権者というのは、普段は見苦しい喧嘩していても、いざ共通の敵を外に見つけると見事なまでに結束するんだよね。
それに対して、労働者とか貧者とか抑圧されていた民族や人種とかは、概ねここが勝負どころを前にあっけなく分裂する。これはオカルトとかではなくて、こんなこと考察する人もいないけど、ある程度理由は見当つくんだよね。
まず、上は政治に慣れていて、政局のための権謀術数にも長けており、多数派工作などもお手の物だということ。
これに対して下というのは往々にしてそういうことに不慣れなので切り崩しなどに耐えられなかったりする。
次に下は生活に余裕が無い人が多いから、当面の生活の安泰を約束されたり、目の前にニンジンをぶら下げられるとふらふらしてしまう。
もちろん理念のためにはこれまで以上の生活苦や、時として「死も厭わず」などという人もいるけれど、逆にそのギャップが分裂を生む。
そういえば成功した運動ってたいていやってる人たち、楽しそうだもんね。不謹慎に見えるぐらいw
でもそれぐらいの余裕があるから成功するのかもしれない。
上でも下でもない人たち(中間の層)は、あまりに必死な形相を見せると周りが危険を感じてしまい結果的に多数派になれないということもあるから。
今も触れたけど、実はこの真ん中の人々を取り込めるかというのも重要で、政治でも特定の政党の強い支持層というのは、スキャンダルがあろうが、公約違反があろうがついていく人たちであって、無党派と呼ばれる人たちがどう動くかで勝敗がきまってしまうもの。
でも基本的に真ん中の人たちも目は上を向いているわけで、どうしても上が有利になりがち。
で、そうなると下はさらに苦境に陥るから分裂も激しくなる。そしてさらに、案外これが真相に近いと思われることを言ってしまうと、下のグループの中にはリーダーになりたい人が大勢いる。
そもそも運動を始めるという事は今までの待遇に不安があるからであって、それがまとまった運動になったということは、周りの人を焚き付けて動かしたリーダーが存在するということ。
運動が大きくなる時というのはそういうリーダーと小集団がいっぱいあってくっついたということなんだけど、それぞれのリーダーは自分こそが1番だと思ってる人が多いから、運動成就のためであったとしても、人の下につくことは潔しとしない。ちょっと頭を働かせるだけでもこれくらい浮かぶ。それだけ下が上に勝つのは難しいということ。
【引用終わり】
自分こそが1番と思い、野党(それぞれのリーダー)が次々出てきて票が分裂し、各個撃破される衆議院選挙と一緒だw
どこの世界でもありがちだよね。