【会計手法】定率法から定額法へ変更する企業は要注意(よからぬ企みがある)

定率法と定額法の違いは会計(営業利益や純利益)に与える影響が大きいので、個人投資家にとっても必要性が高いと感じます。

会計手法で利益が異なる(しかも合法)というのも変な話ですが、個人投資家にとっては大問題です。

要点・正確性含めて、以下のブログ(21世紀投資:著者V-com2さん)に記載されている通りなのですが、自身の理解を深めるために書きます。

「昇格期待の優待バリュー株で1億稼ぐ」の竹本容器と「最強のファンダメンタル株式投資法」の特殊要因

【結論:定率法→定額法に変更の企業はあやしい】(下図はイメージです)

定率法

【定額法】例として100万円の営業車を買ったとします。営業車は5年使うことを想定しています。そうなると、一般的には費用として年20万円づつ使ったことにするのが自然です。(定額法の考え)

よって、200万円の利益が出ていたら、20万円引いて計180万円の純利益になるわけです。(定額法のイメージ)

【定率法】100万円の営業車を買ったとして、どの世界もそうですが、中古価格とは年度が進むにつれて加速度的に値段が下がります。下期の図のように急激に資産価値が下がるのが実態です。

例えると、100万円の営業車の費用として、1年目は50万、2年目は25万、3年目は12.5万。。。みたいに最初の年にたくさん費用にします。(定率法の考え)

200万の利益が出ていたら、50万引いて計150万円の純利益になるわけです。(定率法のイメージ)

会計の違いで、180万円or150万円の利益の違い。。。大きすぎませんか?(だからこそ警戒しなければならない)

【ふつうは定率法が、利益を少なくできる=税金を少なくできるのでお得】

儲かっている企業は、定率法を使って早く大きな費用を計上し、利益から大きな費用を差し引いて、利益を少なくするはずです。利益を少なくすると税金も減るからです。

では定額法を採用するという事はその逆という事です。つまり儲かっていないのです。。。

【悪名高い例では、エスクリ(2196)が有名】6/7加筆~

個人投資家にそこそこ有名だった株にエスクリ(結婚式をする会社、結婚式場運営)があります。

2015.3期までは順調に営業利益も伸びていき、持ってる人は持っている株でした。特に有名な個人投資家としてはみきまるさんがいます。

2016.3期の3Q(2016.2/12発表)で営業利益の大幅な減速が自明のもととなり、ざっと株価は半値程度に下落しました。

それが個人投資家の間で有望視されていたエスクリです。

私は(いつもフルポジションで投資する資金が無かったので)買わずに済んだのですが、成長株だけにコケたとき(減速したとき)の恐怖を感じる出来事でした。

そんな定額法(利益を多く見せようとする)の始まりは2015.3の1Q(第一四半期)からです。

エスクリ定額法

四半期報告書-第12期 第1四半期 (平成26年4月1日-平成26年6月30日)

エクスリのHPより、2015.31Qより抜粋。http://contents.xj-storage.jp/xcontents/21960/6a86a92e/1f6e/48b6/a1b6/fbf89204bbf6/S1002S8X.pdf

こんな感じで、有価証券報告書には、損益計算書項目の下に。決算短信ではサマリー情報(注記事項)に関する事項(5ページ目)及び2ページ目に書いてあります。http://contents.xj-storage.jp/xcontents/21960/92fefd4b/0be1/4252/9289/dbf24ee7cfe3/140120140730022992.pdf (決算短信の方)

【2015.3の実態の成長率はひどい】

2014.3期(定率法)の経常利益が、18.1億円です。

2015.3期(定額法へ変更)の経常利益が23.5億円です。そのうち水増し分はというと。。。

エクスリ実態2015.3

(上記はエスクリ2015.3本決算の有価証券報告書より)

よって経常利益は23.5億ー4.1億(上記の多く計上されている分)=19,4億(定率法のままだと)になるのです

2014.3が18.1億。2015.3が19.4億円だとあまり伸びていないように見えるのは私だけではないはずです。

好き勝手書きながら思うのは、(投資家などからの成長への)期待が大きくて、それにこたえるのに苦労されている姿が浮かんでくるようです。。。

【参考文献】最強のファンダメンタル株式投資法P180~p183(著者V-com2氏)←中級者レベルに最適


にほんブログ村








シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

0